大卒で工場勤務は恥ずかしいのか？13年のキャリアから見えた答え

「大卒なのに工場で働いているのが恥ずかしい…」
「大卒なのに工場勤務ってどうなの？」
「大卒の工場勤務から卒業する方法が知りたい」

こんな悩みにお答えします。

大卒で工場で働いていると、自分のキャリアについて不安になりますよね。

本記事では、以下の内容について紹介します。

この記事を最後まで読むことで、「大卒なのに工場勤務が恥ずかしい」というコンプレックスを解消でき、次に自分がとるべき行動が明確になりますよ！ぜひご一読ください！

大卒の工場勤務が恥ずかしいと思ってしまう理由3つ

大卒者が工場で働いていると、なぜか「恥ずかしい」と感じてしまいます。

今回は、大卒の工場勤務がなぜ恥ずかしいと思ってしまうのか、その理由を掘り下げていきます。

1.学歴を活かせる仕事じゃないから

１つ目の理由は、「学歴を活かせるような仕事内容じゃない」ことです。

多くの大卒者は、大学で学んだ専門知識やスキルを仕事で活かしたいと考えます。

しかし、工場勤務はそのような知識やスキルを必要としない印象を持たれがちです。

学歴を活かせない仕事内容が、恥ずかしさを感じる原因になってるようです。

2.単純作業だから

2つ目は「単純作業が多い」ことです。

単純作業は、高度な思考や創造性を必要としないので、大学で教育を受けた人にとっては満足感が得られないと感じることがあります。

実際に一緒に働いていても、「大学で学んだことがほとんど活かせてない」と言っている大卒者は多いです。

3.地味なイメージだから

3つ目は、「地味なイメージがある」という理由です。

工場勤務は外部から見ると、変化のない、刺激の少ない仕事と見られがちです。

「地味な仕事＝認めてもらえない」という思考から承認欲求が満たされず、恥ずかしいと思ってしまうようです。

大卒でも工場勤務が恥ずかしくない理由3つ

さっそく結論ですが、大卒の工場勤務員でも恥ずかしくはありません。

理由は、以下のとおりです。

順番にみていきましょう。

1.気にしてるのは自分だけ

１つ目の理由は、「大卒の工場勤務を気にしているのは、自分だけ」だからです。

大卒なのに工場勤務員なの？って言われたことありますか？ぼくは言われたことも聞いたこともありません。

それに、工場は人の役に立つものを生み出し、世の中に大きく貢献しています。誇りをもっていいはずです。そこに恥ずかしさを感じる理由はありません。

2.キャリアアップしやすい

２つ目の理由は、「大卒は将来キャリアアップしやすい」ことです。

ほとんどの企業で大卒は昇進しやすく、将来上の職位につける可能性が高くなるからです。

自信をもてれば「恥ずかしい」などという感情はなくなり、自分を誇れるようになるでしょう。

3.給料がいい

３つ目の理由は、「大卒はスタートから給料がいい」ことです。

大卒 と高卒の平均年収比較をみてみましょう。

【高卒と大卒の平均年収（男性）】
高卒：295万円
大卒：391万円

※全年齢での平均です。
出典：厚生労働省 令和2年賃金構造基本基本統計調査

大卒にこそ工場勤務をおすすめしたい理由2つ

次は、大卒にこそ工場勤務をおすすめしたい理由を2つ紹介します。

順番にみていきましょう。

1.大卒の工場勤務は採用されやすい

大卒者が「別の工場に就職したい」と考えたとき、採用されやすいです。

理由は、「大卒」というだけで、採用する側が高く評価するからです。

実際に、社内で人事関連の情報がたまにはいってくることがあったのですが、大卒は高い確率で採用されてましたね。

2.どこでも使えるスキルが身につく

２つ目は どこでも使えるスキルが身に付くことです

大卒として、リーダー的ポジションで働くことで、下の立場では経験できない経験をすることができます。

プロジェクト管理や、チームワーク、品質管理などを身につけることができます。このリーダー経験は、高卒よりも大卒のほうが任せてもらえることが多く、あらゆる業界で非常に価値が高いです。

 

【実例で解説】大卒工場勤務者の具体的なキャリアパス

ここでは、大卒工場勤務者が実際に歩むキャリアパスについて解説します。

具体的には、以下の3つのパターンを紹介します。

ぼくは13年間で多くの先輩・同期のキャリアを見てきたので、実際にあった事例をもとに詳しく説明していきます。

1.製造部門でのキャリアパス例

製造部門では、確実なステップアップが可能です。

入社後2〜3年は現場作業を経験し、その後チームリーダーとして小規模チームを任されます。

実際にぼくの同期の田中さん（仮名）は、入社8年目でリーダーに昇進しました。

大学での知識も活かしつつ、製造における経験・品質管理の知識を深め、チームの生産性を20%向上させた実績が評価されました。

今では製造部門のリーダーとして10人規模のグループをまとめています。

この事例は、大卒の地道な努力が実を結んだ良い例です。

2.技術部門へのキャリアチェンジ例

大卒は現場経験後、技術部門へのキャリアチェンジも珍しくありません。

現場経験を活かしながら、設備管理や品質管理などの専門分野にステップアップするんですよね。

大卒の山田さん（仮名）は、電気工学部卒業後に製造現場に配属されましたが、3年目に技術部門へ異動しました。

現場で培った知識を活かし、生産設備の改善提案などを積極的に行いました。

具体的には、自動化プロジェクトをリードし、年間の保守コストを30%削減することに成功しました。

大卒者はステップアップがはやいんですね。

3.マネジメント職への昇進例

大卒者の多くは、最終的にマネジメント職を目指すことができます。

現場経験を積んだ後、管理職として組織全体の運営に携わることが可能です。

先輩の鈴木さん（仮名）の例が印象的です。

入社10年目で製造部長に昇進し、現在は工場長として300人規模の組織を統括しています。

製造現場での経験を活かし、現場の声を大切にした経営改革を実践しました。

生産性向上と社員満足度アップを両立させ、部署の離職率を半減させることに成功しています。

【13年の経験談】大卒者のメリット・デメリット

13年の工場勤務を経験してきたなかで、大卒に思うメリット・デメリットは以下の通りです。それでは見ていきましょう。

1.大卒工場勤務者のメリット〝給料が高い〟

メリットは、やはり「給与面」ですね。

給与面での優位性は、心の余裕とモチベーションにつながります。

経済的に余裕があると言う事は、心の余裕につながり、仕事にも身が入ります。やる気も出てきます。一番のモチベーションになります。

2.大卒工場勤務者のデメリット〝できるとみなされる〟

一方、大卒者のデメリットは、「できる」とみなされてしまうことです。

高卒者と比べて「大卒者は仕事ができる」として周りは接してくるので、プレッシャーがかかります。

一緒に働いていた大卒者は「大卒だからって、なんでも知ってると思わないで欲しいんですけど（怒）」と怒っていました。

やはり大卒は仕事ができるのが前提で対応されるのでキツイ面があるようです。

できるとみなされ、精神的負荷になることが多いのがデメリットです。

大卒工場勤務者の1日を徹底解説

ここでは、工場勤務者の1日のスケジュールを詳しく解説します。

それぞれの立場での1日の流れを具体的に紹介していきましょう。

1.一般作業員としての1日のスケジュール

一般作業員の1日は、朝が早く規則正しい生活リズムで進みます。

ぼくが入社1年目のときは、毎朝7時に起床して8時には工場に到着していました。

具体的な1日の流れはこんな感じです。

一般作業員の1日の流れは、大卒も高卒も関係ありません。

2.リーダー職としての1日のスケジュール

リーダー職になると、マネジメント業務が加わり、1日のスケジュールは大きく変化します。

実際の1日の業務内容はこんな感じです。

大卒者は、リーダーに任命される可能性が高いです。

リーダーは一般作業員に比べて業務も増え、大変だということを覚えておきましょう。

3.残業・休日出勤の実態

残業や休日出勤については、部署や時期によって大きな差があります。

ぼくの経験では、繁忙期は月40時間以上の残業がありました。

納期が迫っていたときは、チーム全員で土曜日に出勤して対応したこともあります。

ただし、最近は働き方改革の影響で、残業時間は着実に減少しています。

大卒で工場勤務が向いている人の特徴3つ

次は、13年の経験から、工場に向いてる人の特徴を紹介します。

順番に見ていきましょう。

1. 大卒のプライドを捨てることができる人

1つ目は、プライドを捨てることができる人です。

働いてしまえば、大卒も高卒も関係ありません。やる事は一緒です。そこに大卒のプライドがあると生きるのが辛くなってしまいます。

「高卒に負けられない」「できてあたりまえ」といったプライドがあると、「失敗できない」といった大きなストレスを抱え、日々過ごしていくことになります。

大卒の学歴を気にせず、仕事を一生懸命楽しむことができる人が向いている人だと思います。

2.世間のイメージを気にしない

次は、世間のイメージを気にしない人です。

恥ずかしくない理由でも解説しましたが、気にしてしまう人はずっと工場勤務に誇りをもつことができないので、自分が働く場所がコンプレックスに感じてしまいます。

とにかく周りの目を気にせず、自分が情熱を持って働くことにフォーカスできる人が向いている人だと思います。

3.モノづくりが好き

次は、モノづくりが好きな人です。

工場勤務の醍醐味は、製品サービスを生み出す過程です。この過程に魅力を感じる人は、非常に適していると思います。

第一線で製品・サービスに関われるので、ここに「関わっている誇り」と「貢献感」で楽しく仕事することができます。

工場勤務者のためのスキルアップガイド

ここでは、工場勤務者が活用できる具体的なスキルアップ方法を解説します。

ぼく自身、これらの方法で着実にスキルアップを重ねてきたので、効果的な取り組み方を具体例とともに紹介していきます。

1.おすすめの資格取得と活用法

資格は、実践で活かせるものを選ぶべきです。

例えば、「QC検定で学んだ手法を製造ラインに導入したところ、不良品率が15%減少」など。

成果が評価され、昇進や異動のきっかけとなったり、転職に有利になったります。

具体的な資格の選び方は以下の通りです。

2.社内研修・教育制度の活用

社内の教育制度は、無料で専門知識を得られる貴重な機会です。

ぼくは毎年開催される研修に積極的に参加し、マネジメントスキルを磨きました。

会社が支援してくれるならば、利用しない理由がありません。

大卒者の現状はどうなのか（大手の場合）

大手の大卒者の現状はどんな感じなのか？

以下の内容を解説します。

それでは、順番に見ていきましょう。

1.給与が高い

やはり、給料は高いです。

同じ年の入社でも、年収100万くらいの差があります。
※残業代・手当などは考慮しない、入社13年目での高卒と大卒の比較です。

2.難しい仕事を任される可能性がある

大卒は、難しい仕事を任される可能性が高いです。

実際に行う仕事は、高卒も大卒も入社してしまえば変わりませんが、難しい仕事は大卒に任せる傾向にあります。

「大卒は仕事ができる」とみなしてくるので、難しい仕事は大卒に任せようと考える上司が多いです。

3.昇進がはやい

昇進は、大卒がはやいです。

明らかに、学歴で上がっています。

高卒は、どれだけ仕事ができても昇進スピードは大卒に追いつけません。

4.求人はある

求人の状況ですが「大卒者、めちゃくちゃ欲しいです」といった状況にあります。

関連会社の方と接する機会が多く、生の声なので間違いないです。

ハッキリ言って、人が足りてません。転職する人も多いです。30〜50代でもバンバンしてます。

転職しやすい状況であることはまず間違いないです。

結局、採用は企業しだい

結局は「企業しだい」です。

中途だと採用されにくいとかいろいろあると思いますが、それも企業の状況しだいです。

それは最新の情報を把握していないとわかりません。そこをしっかりサポートしてくれるのが転職エージェントです。

理想の転職を叶えるためには、プロと一緒に進めることです。

» 求人数、転職支援実績、顧客満足度No.1のリクルートエージェントはこちら

大卒工場勤務者からよく聞かれるQ&A

ここでは、大卒工場勤務者からよく聞かれる質問について、具体的に回答します。

ぼくの13年の経験をもとに、一つ一つ丁寧に答えていきます。

Q.工場勤務から事務職への転職は可能なのか？

A.結論から言うと、工場勤務から事務職への転職は十分に可能です。

ぼくの同期にも、製造現場から経理部門に異動した例があります。

実際の技術系から事務系へ転職した事例を知っています。

現場を知る事務職として、現在は活躍しています。

Q.残業が多い中でスキルアップの時間は取れるのか？

A.工夫次第で、十分にスキルアップの時間は確保できます。

ぼくの場合、通勤電車での学習時間の確保と、休日の計画的な活用で資格取得を実現しました。

例えば、昼休みの30分を使って資格の勉強をする、始業前の時間を使って英語学習をするなど、工夫次第で学習時間は生み出せます。

特に最近は、スマートフォンでのオンライン学習も充実しているので、通勤時間も有効活用できます。

Q.文系出身でも技術職にキャリアチェンジできるのか？

A.文系出身でも、段階的な学習と実務経験の積み重ねで、技術職へのキャリアチェンジは可能です。

実際に、文系出身で技術職になっている人はたくさんいます。

現場経験とスキルアップを組み合わせることで、技術職として活躍できる道は全然あるんですよ。

恥ずかしいと思っている大卒がとるべき行動

ここまで、大卒の工場勤務は恥ずかしくないと説明してきました。

しかし、それでも大卒で工場勤務は恥ずかしいと考えてしまう人がとるべき行動を紹介します。

環境を変えよう

「大卒の工場勤務員は恥ずかしい」という感情が消えない場合は、その感情を素直に受け入れ、次のステップに進みましょう。

具体的には、〝新しい環境へ飛び込む〟ことです。自分の感情を素直に受け入れ、行動しましょう。

人生は一回しかないからです。ゲームのようにリセットできません。恥ずかしいと感じ続けているのなら、行動しないと100％後悔します。

工場勤務からの転職は難しいのか？【工場勤務歴13年が解説】工場勤務からの転職は難しいのか？工場からの転職におすすめの業界、ブラック企業を回避する方法、転職したい人がとるべき行動を解説しています。...

転職エージェントを利用しよう

環境を変える際に利用すべきなのは〝転職エージェント〟です。

転職エージェントは、転職のプロが個々の能力や経験、キャリアの目標に合った仕事を見つけるための専門的なアドバイスをしてくれます。

また、転職市場の最新の動向にも精通しており、有利な転職活動をサポートしてくれます。

現在の職場に不満を感じている場合、または新たなキャリアの道を模索している場合には、転職エージェントを使わない手はないです。

✔オススメの転職エージェント３選

退職代行を利用しよう

さらに、〝退職代行サービス〟の利用も一つの選択肢です。

退職代行サービスは、退職をスムーズに進めるためのサポートをし、退職に伴うストレスや不安を軽減してくれます。

特に、
「退職の意思を伝えることができない・・・」
「上司とのトラブルを避けたい・・・」
ような人は積極的に利用しましょう。

✔オススメの退職代行３選

詳しく知りたい方は【100%辞めれる】工場を即日辞めたい人にオススメの退職代行３選をどうぞ。

【100%辞めれる】工場を即日辞めたい人にオススメの退職代行３選「退職したいけど勇気が出ない」「退職を切り出せない」と困っている方へ。退職代行サービスのメリットと適切な利用タイミングを解説します！...

まとめ　それでも恥ずかしいなら転職しよう

今回は、大卒の工場勤務は恥ずかしいのか？を解説してきました。

大卒で工場勤務は恥ずかしいのか？13年のキャリアから見えた答えは、以下のとおりです。

心の声に正直になること

ぼくは13年間、自分の気持ちと向き合うことから逃げ続けていました。

「安定している」
「給料もいい」
「周りからの評価も悪くない」

でも、帰り道、ふと立ち止まって空を見上げたとき、いつも同じ問いが心をよぎっていました。

「これが本当に自分のやりたいことだろうか？」

変化への一歩を踏み出す時

あなたも今、同じような思いを抱えているのではないでしょうか？

「毎日の仕事に誇りを持てない」
「将来のキャリアに不安を感じる」
「本当は違う道を歩みたい気持ちがある」

そんな思いを抱えながら、この記事を読んでいるあなたは、

今、この瞬間こそが、人生を変えるチャンスかもしれません。

明日の自分を想像してみてください。

新しい環境で、やりがいを持って働く自分を。

たった５分の行動が、きっとあなたの人生を大きく変えるはずです。

変化を恐れないでください。

むしろ、変化こそが成長のチャンスなのです。

今の環境に違和感を覚えているのなら、それはあなたが新しいステージに進むべき時期かもしれません。

具体的なアクションプラン

明日からできる具体的な一歩は、以下の２点です。

【完全無料】工場から転職したい人にオススメの転職エージェント３選この記事では、工場からの転職に最適なエージェントについて紹介しています。マッチングの重要性や選び方について、転職経験豊富な筆者が解説します！ ...

【関連記事】

【工場歴13年】工場勤務があほらしいと感じたこと10選とその対策工場勤務で「あほらしい」と感じたことを、歴13年の経験者が解説！「あほらしい」と感じたときに、とるべき具体的なアクションも紹介しています。...

【工場勤務者必見】頭おかしい人の特徴10選と対処法3つを解説なぜ工場には頭おかしい人が多いのか？歴13年の筆者が、頭がおかしい人々の特徴と対処法について解説。避けるべき行動についても解説しています。...