「工場勤務って、残業が当たり前なの?」
「どうしてこんなに残業が多いの?」
「残業を減らす方法ってあるの?」
と、悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
今回は、実際に残業漬けの日々を送っていたぼくが、工場の残業の実態と、解決策を具体的に解説していきます。
記事前半では、工場の残業の実態や原因、残業時間に関する法律について解説。後半では、残業を減らすための具体的な対策方法を紹介していきます。
最後まで読んで、理想のワークライフバランスを手に入れましょう!
【経験談】工場は毎日残業が当たり前って本当?実態を解説
さっそくですが、工場での残業は当たり前なのか?工場で13年働いたぼくが、工場の実態を紹介します。
内容は以下のとおり。
・大手工場の実態
・関連工場の実態
・残業がない工場もある
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
1.大手工場の実態
ぼくの働いていた工場の場合ですが、めちゃくちゃ残業してました。
数ある部署のなかでも、業務多忙な部署にいたからです。
当然、企業風土や部署の文化、個人の仕事スピードなど様々な要因が関係してきますが、全体的に「残業が当たり前」になっている雰囲気はありましたね。
結論、「残業が当たり前」になっていました。
2.関連工場の実態
関連会社や協力会社である中小企業の工場も、残業が多い傾向にありました。
理由は、人手不足や、親会社からの納期が厳しいからです。
人手が足りないのに、納期には間に合わせないといけない・・・と、一人当たりの負担が大きくなってしまっていたんですよね。
残業が当たり前となっているのは、大手企業だけではなく、関連工場も多いのが現状です。
3.残業がない工場もある
もちろん、すべての工場で残業が当たり前というわけではありません。
残業が、ほとんどない工場もあります。
例えば、新しい機械を導入したり、生産ラインの効率化により残業を減らしている工場はたくさんあります。
工場といってもたくさんありますし、組織が大きくなれば部署もたくさんあり、それぞれ忙しさが違います。
残業が多い工場の特徴
残業が多い工場には、以下の3つの特徴があります。
1.人手が足りていない
2.トラブルが多い
3.繁忙期がある
これらの特徴について、具体的に解説していきます。
1.人手が足りていない
まず挙げられるのが、慢性的な人手不足です。
従業員が少ないため、一人当たりの仕事量が多くなり、残業せざるを得ない状況に陥っているケースが多いです。
このように、人手が足りてない工場は最近すごく多いです。
人手不足に悩まされている方は、以下の記事をどうぞ。
2.トラブルが多い
機械・設備の故障や製品の不良など、トラブルが多い工場も残業が多くなりがちです。
「予定外の作業」が発生するからです。
結果、残業が多くなってしまいます。
3.繁忙期がある
繁忙期がある工場も、残業が多くなります。
理由は、特定の時期に生産量が急増するからです。
具体的には、GWや年末年始に向けて需要が高まる製品を扱う工場では、時期に合わせて生産を増やす必要があります。
当然、業務量が増え、繁忙期には残業が増えてしまうんですよね。
工場で残業が増えてしまう原因
工場で残業が増えてしまう背景には、様々な原因が考えられます。
・残業が「当たり前」となってしまっている
・人手不足
・勤務時間で働きを評価している
・生産能力を把握できていない
・業務を見える化できていない
ひとつずつ詳しく解説します。
1.残業が「当たり前」となってしまっている
工場で残業が増える原因の一つは、残業が「当たり前」となっていることです。
理由は、長時間働くことが美徳とされる文化が根付いているからです。
「残業=頑張っている」と評価されるような雰囲気があったり、上司や同僚が残業をしていると、自分も残業をしなければならないと感じ、仕事は終わっているのに無駄に残業したりするんですよね。
そのため、残業が常態化し「当たり前」となってしまうのです。
2.人手不足
先ほども紹介したように、人手不足は残業増加の大きな原因の一つです。
一人ひとりの負担が増えて、残業せざるを得ない状況になります。
退職者が出て新しい人材がすぐに補充されないので、残った従業員がその分の仕事をカバーすることになります。どうしても残業になってしまいますよね。
3.勤務時間で働きを評価している
長時間労働を評価する風潮も、残業を増やす原因です。
前項1.同様に「残業=頑張っている」と考えられがちだからです。
例えば、「遅くまで働いている人が偉い」という考え方があると、効率的に仕事を終わらせようという意識が薄れてしまいますよね。
このような評価制度では、早く仕事を終えても評価されず、逆にダラダラと残業する方が評価されてしまうため、残業時間が減りません。
4.生産能力を把握できていない
工場の生産能力を正確に把握できていないと、残業が増えてしまいます。
理由は、無理な生産計画を立ててしまうからです。
具体的には、1日に100個しか作れないのに150個の生産を計画してしまうと、残業せざるを得なくなってしまいますよね。
このように、工場全体の生産能力を正確に把握できていないために、必要以上の残業が発生しているケースもあります。
5.業務を見える化できていない
業務の内容や進捗状況が見えにくいと、残業が増えがちです。
なぜなら、無駄な作業や重複している仕事に気づきにくいからです。
例えば、チーム内でコミュニケーションがとれておらず、同じ書類を2人で作成してしまい「あ、その書類オレがもう作って提出しといたよ」なんてことになります。
こういった無駄な作業が、残業を引き起こすことが多くあります。
【実例】残業削減に成功!工場3社の秘訣を公開
ここでは、実際に残業削減に成功した取り組み事例を紹介します。
1. 残業50%削減!A社の取り組み
2. ノー残業デーで成功したB社の事例
3. IoT活用でみるみる改善!C社の挑戦
実際にぼくが調べた現場の生の声と、具体的な成功のポイントを解説していきます。
1. 残業50%削減!A社の取り組み
自動車部品を製造するA社は、データに基づく業務改善で残業を半減させました。
その秘訣は、作業時間の見える化と、それに基づく業務の再配分です。
「この見える化で、どの工程に無駄な待ち時間があるのかが一目瞭然になったんです」と。工場長は語ります。
実際に、データを分析したところ、特定の工程に作業が集中し、その前後の工程で待ち時間が発生していたことが判明。
業務を再配分することで、月平均残業時間を25時間から12時間に削減できたそうです。
2. ノー残業デーで成功したB社の事例
食品工場のB社では、独自のノー残業デー制度を導入し、大きな成果を上げています。
B社の特徴は、部署ごとに異なる曜日をノー残業デーに設定したことです。
「最初は全社一斉のノー残業デーを試みたんですが、逆に翌日の業務が増えてしまって。それで発想を転換したんです」
B社の人事部長から聞いた話では、この仕組みにより部署間の連携がスムーズになったとのこと。
例えば、製造部が火曜日、品質管理部が水曜日というように、ずらすことで業務の引き継ぎがスムーズになりました。
3. IoT活用でみるみる改善!C社の挑戦
電子部品メーカーのC社は、IoTを活用して残業時間を3割削減することに成功しました。
タブレット端末で設備の稼働状況をリアルタイムに把握し、トラブルの予兆を察知する仕組みを導入したのです。
「以前は機械が止まってから対応していたため、残業が発生していました」と現場主任は話します。
機械の異常を事前に察知して予防保全ができる仕組みは画期的ですよね。
その結果、突発的なトラブル対応による残業が激減し、社員の心身の負担も大きく軽減されたそうです。
このように、各社それぞれの工夫で着実に残業削減を実現しています。
残業を減らす対策5つ
残業を減らすための対策として、以下の5つの方法があります。
・ノー残業デーを作る
・5Sを徹底する
・残業を上司に報告させる
・労働時間を人事評価に組み込む
・環境を変える
これらの対策について、具体的に解説していきます。
1.ノー残業デーを作る
特定の曜日を「ノー残業デー」に設定するのは効果的です。
定期的に、早く帰る習慣ができるからです。
例えば、毎週水曜日をノー残業デーにすることで、その日は効率的に仕事を進めようという意識が高まります。
帰りにくい雰囲気も解消され、継続することで徐々に定時退社率が高まるんですよね。
2.5Sを徹底する
5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)を徹底することで、残業を減らせます。
無駄な作業時間を、削減できるからです。
具体的には、必要な工具がすぐに見つかるようになったり、作業スペースが整理されて動きやすくなったりすることで、作業効率が上がります。
3.残業を上司に報告させる
残業を行う際に、上司への報告を義務付けるのも有効です。
残業の必要性を、再確認できるからです。
例えば「今日は〇〇の理由で2時間残業します」と報告することで、本当に必要な残業かどうかを考え直す機会になります。
「残業が当たり前」という、よくない習慣を見直す機会にもなります。
4.労働時間を人事評価に組み込む
労働時間の長さではなく、仕事の成果を評価する仕組みを作りましょう。
理由は、効率的に働くモチベーションが高まるからです。
実際に「残業せずに成果を上げた社員」を高く評価することで、従業員の意識改革につながります。
5.環境を変える
どうしても今の職場の環境では残業を減らせない場合は、思い切って転職を検討するのも一つの方法です。
求人情報サイトや転職エージェントを利用して、残業が少ない工場を探してみましょう。
自分で工場の仕事を探したい人は、上場企業が運営しており求人が豊富な工場求人ナビが安心です。
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残業削減のための上手な職場コミュニケーション
職場での適切なコミュニケーションは、残業削減の重要な鍵となります。
1. 上司に相談するベストなタイミングと方法
2. 同僚との仲良く賢い仕事の分け方
3. 部下への残業指示、ここに気をつけて!
13年間の工場勤務で培った経験をもとに、実践的なコミュニケーション方法をお伝えします。
1. 上司に相談するベストなタイミングと方法
残業削減の相談は、朝一番のミーティング後が最適です。
上司の頭が冴えていて、かつ一日の業務に余裕がある時間帯だからです。
ぼくの経験では、具体的な数字を示して相談するのが効果的でした。
例えば「先月の残業が35時間で、そのうち20時間は機械調整の待ち時間でした」といった具合です。
また、改善案を一緒に考えられるよう、自分なりの対策も用意しておくと話が進みやすいです。
上司のスケジュールを把握したうえでタイミングを見計らってくださいね。
2. 同僚との仲良く賢い仕事の分け方
同僚との業務分担は、朝礼後のちょっとした雑談時間を活用するのがコツです。
理由は、その日の体調や予定を確認しやすい時間帯だからです。
ぼくの職場では、ホワイトボードに各自の担当業務と進捗を書き出す習慣をつけました。
「今日はちょっと体調が悪いから、〇〇さん、この作業を交代してもらえない?」
こんな会話が自然とできる関係を作ることで、業務の偏りを防げますよ。
3. 部下への残業指示、ここに気をつけて!
部下に残業を指示する際は、必ず目的と終了時刻を明確にします。
「なんとなく残業」を防ぐためです。
ぼくの失敗談ですが、「終わるまでやっておいて」という指示を出したことがありました。
結果、部下が深夜まで残ってしまい、翌日の業務に支障が出てしまったのです。
その反省から、「〇時までに△△を完成させよう。できない場合は報告して」と具体的に指示するようにしました。
このような明確な指示により、不要な残業を約40%削減できました。
残業と健康の意外な関係!生産性アップの秘密
残業と健康の関係性について、科学的な視点から解説します。
1. 長時間労働が及ぼす心と体への影響
2. 疲れると起こりがちなミスの真相
3. 休憩・睡眠で劇的に変わる作業効率
ぼく自身も健康を崩した経験があるからこそ、その重要性を実感しています。実体験を交えながら詳しく説明しますね。
1. 長時間労働が及ぼす心と体への影響
長時間労働は、体に思わぬダメージを与えます。
その影響は、徐々に蓄積されていくため気づきにくいのです。
ぼくの場合、毎日3時間の残業を1ヶ月続けた結果、突然めまいに襲われました。
医師に相談したところ、慢性的な疲労と睡眠不足が原因でした。
「このまま続けると取り返しのつかない事態になりかねない。休みなさい」と警告されました。
長時間労働を続けることは非常に危険です。残業は続く場合は上司に相談しましょう。
2. 疲れると起こりがちなミスの真相
疲労が蓄積すると、思わぬミスが増えていきます。
理由は、判断力と集中力が著しく低下するからです。
ぼくの経験では、残業が続いた週は明らかにミスが増えていました。
例えば、操作手順を間違えてトラブルを起こしてしまったことがあります。
結果的に、その手直しでさらなる残業が必要になるという悪循環に陥ったのです。
「自分の疲労度は自分で認識しづらい」です。自分を観察し、まずは「しっかり休む」ことを考えましょう。
3. 休憩・睡眠で劇的に変わる作業効率
以前の職場で、15分の小休憩(仮眠)を午前と午後に導入してみました。
すると、集中力が持続し、作業ミスが減少したんです。
また、十分な睡眠時間を確保するため、週2回は定時退社する習慣をつけました。
その結果、朝の作業開始から効率よく仕事を進められるようになりました。
休憩のポイントは以下の3つです。
・2時間に1回は短い休憩を取る
・昼食後に15分の仮眠を取り入れる
・休憩時は作業場から離れてリフレッシュする
統計データに基づく残業の実態
製造業の残業時間の実態を、統計データに基づいて解説します。
1.一般労働者の平均残業時間
2.製造業の平均残業時間
この機会に確認しておきましょう。
1.一般労働者の平均残業時間は?
厚生労働省の調査によると、一般労働者の残業は月13.2時間です。
出勤日1日あたりで計算し直すと、所定内労働が約7.6時間、残業が約40分の計算です。
ただしこれは、事業者を対象に調査を行って算出した数字です。
そのため「勤怠管理システムに登録されていない」など、事業者が把握していない残業は含まれていない可能性があります。
2.製造業の平均残業時間は?
工場勤務といっても、施工管理・設備・環境保全など様々な業務があります。
リクルートによる残業が多い職種ランキング残業が多い職種ランキングでは、施工管理・設備・環境保全が月間残業時間20.2時間になっています。
一方で、残業が少ない職種ランキングでは、生産ライン・製造オペレーターが11.1時間と、平均を下回っています。
残業時間に関するルール・労働基準法
労働者に残業をさせることは、無限に認められるわけじゃないです。
残業が認められるのは、あくまでも、労働基準法や労使協定(36協定)の枠内に限られています。
ここでは、残業代に関する労働基準法のルールについて解説します。
1.労働基準法に基づく割増賃金率
2.残業代の計算方法
ひとつずつ確認しておきましょう。
1.時間外労働と法定内残業
「残業」は、法律上「時間外労働」と「法定内残業」に区別されます。
①時間外労働
法定労働時間(原則として1日8時間・1週間40時間)を超える部分の労働時間。
②法定内残業
所定労働時間(労働契約や就業規則で定められる労働時間)を超え、法定労働時間を超えない部分の労働時間。
2.36協定がなければ時間外労働はできない
労働契約や就業規則に定めがあれば、法定内残業は認められます。
これに対し、労働者に時間外労働をさせる場合は、労働組合か労働者の過半数代表者との間で「36協定」を締結する必要があります(労働基準法第36条第1項)。
36協定は、時間外労働や休日労働の規則を定める労使協定で、対象労働者の範囲・条件・上限時間などを定めているものです。
また、時間外労働や休日労働が認められるのは、36協定で定められた上限時間の範囲内に限られています。
3.36協定を締結しても、時間外労働には上限がある
36協定を締結した場合でも、原則として時間外労働は月45時間以内・年360時間以内に制限されます(労働基準法第36条第4項)。
臨時的な必要性がある場合に限り、36協定に「特別条項」を定めれば、上記の限度時間を超えて時間外労働をさせることが認められます。
ただし、特別条項を定めた場合にも、以下の規制を順守する必要があります(同条第5項、第6項)。
・1か月の時間外労働と、休日労働の合計時間数が100時間未満
・1年間の時間外労働の時間数が720時間以内
・限度時間を超える回数が6回(6か月)以内
・2~6か月間における時間外労働と休日労働の合計時間が、1か月平均でいずれも80時間以内
・健康上特に有害な業務に従事する労働者は、1日の時間外労働の時間数が2時間以内
残業代、ちゃんと計算できてる?確認方法を解説
残業代の計算は意外と複雑で、見落としがちなポイントがたくさんあります。
企業によって計算方法や手当の種類は異なりますが、基本的な考え方を押さえておくことが大切です。
1. これで安心!正しい残業代の計算方法
2. 残業時間の記録はこうつける
3. 要チェック!おかしな残業代計算の見分け方
1. これで安心!正しい残業代の計算方法
残業代は基本給をベースに計算する必要があります。
以下の計算方法は一般的な例として参考にしてください。具体的な計算方法は、会社の規定に従う必要があります。
・時間単価 = 基本給 ÷ 所定労働時間
・残業代 = 時間単価 × 割増率(通常1.25~1.35)× 残業時間
なお、割増率や対象となる手当は企業によって異なります。
2. 残業時間の記録はこうつける
残業時間の記録方法も企業によって異なりますが、一般的な注意点をご紹介します。
基本的な考え方として、始業から終業までを分単位で記録することが望ましいです。
企業独自のルールがある場合は、そちらを優先して従ってください。
一般的な記録のポイントとして、
・タイムカードは自分で打刻する
・始業前の準備や終業後の片付けも記録する
・休憩時間は確実に記録する
3. 要チェック!おかしな残業代計算の見分け方
残業代の計算方法は会社ごとに異なりますが、法律で定められた基準を下回ることはできません。
以下のような状況は、確認が必要かもしれません。
・深夜残業(22時以降)の割増率が法定基準を下回っている
・休日出勤の割増賃金が法定基準を満たしていない
・残業代の基礎となる賃金の計算方法が不明確
特に注意が必要なのは以下の点です。ただし、これらも会社の規定により取り扱いが異なる場合があります。
・残業代が毎月固定額になっている
・タイムカードの記録と給与明細の時間が一致しない
・休日労働の割増率が法定基準を下回っている
このように、残業代の計算は複雑で会社ごとに異なります。
不明な点があれば、まずは会社の担当部署に確認し、必要に応じて労働基準監督署に相談することをおすすめします。
工場の労働環境に問題がある場合の相談先
長時間残業が続いていたり、工場の労働環境に問題があると思われる場合には、適切な相手に相談しましょう。
状況によって、以下のような相手に相談することが必要になります。
・人員に関する問題 → 会社の上司・人事担当者に相談する
・労働基準法違反 → 労働基準監督署に相談する
・未払い残業代の請求 → 弁護士に相談する
順番に見ていきましょう。
1.会社の上司・人事担当者に相談する
工場が人手不足な状態に陥っている場合には、上司や人事に相談して配置転換を求めましょう。
十分な人員が確保されて、必要な能力を備えた労働者が配置されれば、残業の問題を解消できるかもしれません。
2.労働基準監督署に相談する
労働基準法に違反した長時間労働が発生した場合には、労働基準監督署にその事実を申告しましょう。
労働者の申告を受け、労働基準法違反の状態が発生している疑いを持った場合に、労働基準監督官が立ち入り調査などを実施します。
調査の結果、労働基準法違反が判明した場合は、会社に対して行政指導を行います。
悪質なケースでは、関係者の逮捕や事件の検察官送検を行い、刑事手続きが開始されることもあります。
3.弁護士に相談する
残業代がちゃんと支払われていない場合には、未払い残業代請求について弁護士に相談しましょう。
弁護士は訴訟などで、適正な金額の残業代を請求できます。
未払い残業代請求に必要な手続きはすべて弁護士に任せられるので、労働者自身の負担を軽減できます。
よくある質問!残業削減Q&A
残業削減について、現場でよく聞かれる質問に答えていきます。
Q1. 残業を断ったら評価が下がる?
Q2. 残業が多い職場、転職のタイミングは?
ぼくが実際に経験した内容をもとに、具体的に解説していきます。
Q1. 残業を断ったら評価が下がる?
残業を断ることで評価が下がるのではないか、という不安の声をよく聞きます。
結論から言えば、適切な理由と代替案を示せば、評価は下がりません。
むしろ、効率的な仕事の進め方を提案できれば、評価はアップする可能性も。
例えば「明日の朝一番で集中して取り組めば、より質の高い成果が出せます」といった提案ができます。
また、以下の3点を意識すると、スムーズに断れます。
・早めに伝える
・具体的な理由を説明する
・代替案を提示する
まずは小さな案件から、上記のポイントを意識して断る練習をしていきましょう。
Q2. 残業が多い職場、転職のタイミングは?
以下の3つの状況に当てはまる場合は、転職を検討するタイミングです。
・長時間労働が続いている
・改善の提案をしても、会社が対応してくれない
・心身の不調が出始めている
転職する場合は、求人情報やエージェントを通して、残業時間をしっかり確認することが重要です。
具体的には、以下の点を確認しておきましょう。
・月平均の残業時間
・残業削減の取り組み状況
・有給休暇の取得率
1ヶ月の残業時間を記録して現状を把握し、具体的な改善案を考えた上で、上司との面談を申し込みましょう。
改善が見込めない場合は、転職市場の動向をリサーチしながら、具体的な転職活動の計画を立てていきましょう。
まとめ:残業は当たり前じゃない。人生は一度きり。
今回は、工場での残業の実態や原因、残業時間に関する法律、残業を減らすための具体的な対策について解説しました。
ざっくりまとめると以下のとおり。
◯工場で残業が多い理由
・人手不足
・トラブルの多発
・繁忙期の存在
◯残業を減らすための対策
・ノー残業デーを設定する
・5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)を徹底する
・残業を上司に報告する
・労働時間ではなく成果で評価する仕組みを作る
・環境を変えることを検討する
これらの対策を一人で実行するのは難しく、会社全体の取り組みが必要です。また、長年染みついた残業文化を変えるには時間がかかります。
残業は当たり前ではありません。改善が見込めないのなら、環境を変えるしかないです。
転職を視野に入れたい方は、転職エージェントを活用することです。
プロのキャリアアドバイザーが、あなたの希望に合った残業の少ない工場を紹介してくれます。
無料で相談できるので、理想の働き方を手に入れたい方は、ぜひ転職エージェントに登録してみてください。
また、現在の会社を辞めるのに不安を感じる方は、退職代行サービスの利用も検討してみてください。
人生は一度きり。時間は限られています。
残業で、人生の貴重な時間を無駄にしないでください。
ぼくは辞める決断をしてから、いつまでも退職を切り出せず、時間だけが過ぎていきました。
ぼくのように、いつまでも行動できず立ち止まってはいけません。
ただただ、時間だけが無情に過ぎていきます。
「たった5分」行動するだけで、人生が変わります。
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